今日は仕事を定時で終えて、同じチームの同僚2人とともに、部長に連れられ食事に向かう。私たちのチームがうまく機能していないのを見て、話を聞いてくださるというありがたいお気遣い。
好きなだけ食べな、飲みなとどんどん運ばれて、皿の上は焼き鳥と焼き物でいっぱいになる。上司への思うところや直して欲しいところを思いのまま忖度なく話す。
事前にまとめておいた、部長に伝えておきたいポイントを一通り伝え終わったと思ったのに、1人の同僚から「言いたいことそれだけ?もっと色々ストレス溜めてたことあるんじゃないの?この際もっと全部言っちゃいなよ、全然まだ言ってないじゃん」と言われ、愚痴が足りずに飲み会の盛り上がりに欠けていると煽られる。
私としては、言いたいことをポイントとして纏めていたものの、具体的なエピソードをあまりストックしていなかったので、これ以上言えと言われてもなかなかパッとは出てこない。言いたいと思っていたポイントは粗方伝えきったのだし、私自身は満足していたのだ。
部長相手だからと、いつでもプレゼンできるように課題と改善をまとめた資料は準備していたものの、やはり飲み会の場には具体的なエピソードとフリとオチの準備の方が100倍有用だったとひどく後悔。私は、人の話を傾聴するのは得意だけれど、自分が話の中心になってグイグイ引っ張って上げて落として笑いをとるのが本当に苦手なのだ。関西人の血が流れているとは信じがたい。
それに、同僚間で愚痴を言うのと部長相手に愚痴を言うのは、いくら何でも違いすぎる。相手は、自分次第でどうとでも人事の駒を操れる相手なのだ。普段は他の上司と変わったらいいのにと思うくせに、いざとなると私の一言が上司の人事の決め手になるのも怖いし、我を忘れて愚痴を言うことで、私自身の人間性を疑われてどこかへ飛ばされるのもいやだ。意気地なしだなぁと我ながら呆れる。でも、担当者としての忌憚なき思いは、そうそう簡単に伝えられるものでもなく。
過剰な頷きと貼り付けた愛想笑いは最後まで抜けなかった。終わって電車に乗ったらホッとした。食べすぎてお腹がぱんぱんでしんどい。早く家に帰りたい。
せっかくの心遣いで開催していただいた飲み会でこんなこと言うのは本当に恩知らずだと思うけれど、やっぱり飲み会は気を使いすぎて疲れてしまって、私には向いてない。
あー疲れた。明日は気楽に元気に仕事したい。