気ままに呟き帳

アラサーOLがゆるーく綴ります

費用対効果の話

先に言っておきます。

全く数学的な話ではありません。プライベートの何気ない話です。タイトルで騙してしまっていたらごめんなさい。

 

さて、私は普段、担当している業務上、費用対効果を確認する機会が多いです。その費用対効果を見るうえで、絶対的に必要になるのが定量効果、いわゆる計測できる数字的な効果です。

投資費用に対してこれだけ売上が上がる/経費が下がるなら効果アリ、何年で回収できますね…ってな感じです。

 

一方、対義語は定性効果で、サービスレベルとか満足度とか、アンケート結果で得られる情報に近しいもの。

業務で考えると当然ながら定量効果メインで話をすることが多いのです。数字の方が客観的に測れるし、ビジネスなので当然と言えば当然です。

 

翻って、ふとプライベートに置き換えた時、何だかすごく不思議な、でも面白いことに気づきました。

 

最近はすっかり冷え込んで、在宅勤務が終わって19時過ぎに、手をかじかませながら冷たくなった洗濯物を取り込んでいる私。

相方はまだ仕事を頑張っていますが、彼も同じく在宅勤務。やろうと思えば仕事の合間に洗濯を取り込むことだってできる。(干したのは私だから、せめて取り込みぐらいやってくれてもいいと思う)

 

が、しかし彼はとにかく家事をやらない。洗濯も炊事も掃除もしない。気が付かないのもあると思うし、単に家事が嫌いってのも大きい。(もっとも、時短家電を買おうという彼からの提案を蹴ったのは私なので、あまり強く言えないのですが)

けれど、今日の本題は、家事をしない彼を責めることではありません。事実、私は割と家事が嫌いじゃないし、両親の姿を思い出しても家事は完全に母1人でやっていたので、男女の役割なんてそんなもんだと刷り込まれていて、特に違和感もなく。

 

でも、よくニュースで見たりしますよね。「炊事や育児など無償の家事労働に充てた時間を賃金に換算するといくらいくらになって…」という話。内閣府の調査では、2021年時点で家事は1,574円/時の換算になるそうです。

 

家事を時給換算かぁ…

そう言われてみると、彼の方が残業が多いにせよ、お互い同等に正社員として働いているのに、プラスで私が家事をするとなると、確かに負荷は偏るようにも思えます。家計も全くの折半で、家事を私がやる分彼が多めに持つ…なんてことはしていません。確かに私も、虫の居所が悪い時は、不公平さに腹が立って彼に当たることもしばしば。

 

さらに、私は一人暮らしの時から自炊生活で、かつ物欲なし節制人間だったのですが、相方は毎日3食外食かつ新しいもの好きなので、割とお金がかかっていたはずです。

そう考えると、同棲を始めてほぼ自炊生活になり、2人で使えるアイテムはお互い出資して購入する生活になり、向こうとしては出費はかなり抑えられているはず。定量的な効果が大きく出ているのはおそらく彼の方と見て間違いなさそうです。

 

では、私にとって彼との同棲は損ということになるのか?というと、全くそんなことはないのです。むしろ逆だと確信を持てます。

 

なぜかというと、圧倒的な定性効果をもたらされているからです。

仕事で疲れていたりイライラしても、上手くかわして笑わせてくれたり、話を聞いていないようでちゃんと聞いてくれていたり、(無駄遣いだと思うこともままありますが)新製品やサービスに敏感になったり流行を教えてもらったり、作ったご飯を美味しいと食べてくれたり、そもそも一緒にご飯を食べて孤食から抜け出させてくれたり。自炊が続くのは食べる相手がいるからだという面もあります。

温かく穏やかでウィットな笑いのセンスがある彼の存在で、どれだけ安らぎ支え励まされたか、計り知れません。いてもドキドキしないけど、いないとなんだか寂しい、という感覚。本当になんとも主観的で定性的ですが、そうとしか表す術がありません。

夜遅く帰ってきた時のリビングの明かり。寒い日にくっついて寝ると埋まるすきま風。満たされるとはこういうことか、と目を開かれる思いです。

 

もちろん、こんな事言えるのは、まだ共に暮らし始めて日が浅いからだし、結婚もしていないから面倒なしがらみ抜きでのほほんと過ごせている部分は大いにあると思う。ましてや子供のいない生活だから余裕があるのだということは百も承知です。でも、それでも。

 

多分、男性は多くが定量効果を求め、女性は多くが定性効果を求めるのではないかと思います。女性の方が想像する時も話し合う時もエモーショナルですものね。私はたくさん定性効果を得られているから、定量的なものがあまり見出せなくったって平気です。(もちろん彼がニートでもなく博打趣味も借金もなく、いわゆる普通に所得がある人だから、という前提のもとに成り立つ話ですが)

 

なんだか話がとっ散らかりました。

仕事で散々、やれ投資対効果だ、NPVだKPIだ、回収期間だと言って、定量効果にばかり目が向きがちです。定性効果しか見出せないものは、まるで没案件かのように扱ってしまうこともしばしば。

でも、定性効果を侮ることなかれ。プライベートにおいては定性的な効果だって非常に重要だと気付いた、という話でした。

 

なんのオチもなくてごめんなさい。

でも個人的には何だか不思議というか、目から鱗な感覚だったので、共感してくれる人がいると嬉しい思って投稿してみました。

 

ではまた。