気ままに呟き帳

アラサーOLがゆるーく綴ります

リトリートの旅

先日、2日間のお休みをもらって1人旅してきました。昨年の4月に京都へ旅行してから1年半。平日ど真ん中のお休みを許してくれた上司、フォローしてくれた同僚、そして快く送り出してくれた彼氏に感謝です。

 

環境が変わり、何だかんだ気が張りっぱなしだった今年1年、そして20代ラストの結びとして思い出を作りたくて、本当に身も心も解き放つことを目的に計画しました。

 

向かうは軽井沢。

直近、鬼怒川や草津など温泉地に行くことがありましたが、どちらも湿度が高く、天候も崩れがちでした。対して軽井沢はカラッとして爽やかで、空も高い!というのが第一印象です。

さて、まず初日はレンタサイクルで旧軽井沢を散策します。

こちらは雲場池スワンレイクとも呼ばれるのだとか。ガイドブックなんかだと新緑の頃の写真が多いけど、当然ながら紅葉時期も最高ですよ!軽井沢はやはり都心よりも気温が低いので、すでにしっかり色付いてます。

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旧ゴルフ通り。絵に描いたような美しさです。寒くもなく暑くもなく、秋の日和にここを自転車で走り抜けて、秋の匂いを感じ、風を切る気持ちよさ、想像できますか?究極のリラクゼーションです。まさにリトリートの極み。
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続いて旧軽銀座。食べ歩きスポットです。

ジェラートビスコさんのオブセ牛乳ジェラートと葡萄ジェラート。おすすめを聞くと、店主の優しいおじさんが「全部おすすめなんだけど…」と迷いつつチョイスしてくれました。葡萄ジェラートはマジで絶品。食べたことない、100%葡萄のジェラートでした。種の周りの1番甘い部分がそのままジェラートになっていて、目を見張ります。秋でも軽井沢ではジェラートを食べるべし!
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軽井沢ショー記念礼拝堂。森の奥に佇む教会は本当に荘厳です。カトリック系の大学に通っていたので、教会には馴染みがあり、なんとなく懐かしい気持ちになります。

軽井沢はカトリックを広める宣教師が沢山いた名残で、珈琲、カフェ、ベーカリーなどが多いみたいですね。
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1番初めに知ったのは東京日本橋のお店でしたが、実は本店は軽井沢なんですよね。初めて食べた時の感動は忘れられません。

せっかくだから食べましたよ、モカソフト。安定の美味しさ。
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お洒落なカフェや雑貨屋さんに紛れて、めちゃくちゃレトロな風景も残っています。おしゃれとレトロのバランスが良くて凄く落ち着く。
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ジャムこばやし。

可愛い紅茶缶のような店構えです。かわいいおばあちゃんが自家製のジャムを作っています。店内隅々まで可愛い。ぐりとぐらとか、魔女の宅急便の中に出てきそうな可愛らしさです。

この可愛さで、店主がおばあちゃんというギャップもまた良い。
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至る所に教会があります。

こちらは聖パウロカトリック教会。
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中はこんな感じ。ロッジのような温かみがあって、いわゆる結婚式なんかを挙げるような教会とは違った、素朴な感じがすごく素敵です。
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ガイドブックのことりっぷにもココミルにも載っていて、どうしても訪れたかったカフェ ラフィーネ。名物のブレンドとバナナケーキをオーダー。

しっとりと洋酒の染みたバナナケーキとあっさりした生クリームが大人の味わい。鼻に抜ける香りがたまらない。テラスの向こうには森と苔の庭が広がっていて、ぼーっと向こうを眺めるだけで、たちまち避暑地の別荘に来た有閑マダム気分です。(値段も有閑マダム価格です。この旅行で1番の低コスパでしたね。が、この際、値段は考えちゃいけませんね、ディズニーランドと一緒、夢の空間にいる時はお金は考えない)
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続いて軽井沢ニューアートミュージアムへ。

なんと1階部分の展示は無料で観覧できます。たまたまその無料展示エリアで草間弥生さんの展示をしていて、大当たりでした。

ガラス陶器作家の方の素敵な作品にも出会いました。衝動買いしそうだったけど、割れ物なのでさすがに諦めましたが、可愛さと可憐さに一目惚れ…

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運良く外のお庭も見学できました!ジャンミシェルオトニエルという方のハートのオブジェ(六本木とかにもあるらしいです)と、隈研吾さん設計のガラスの教会。透き通るような気持ちよさです。

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最後の食べ歩きは、衝撃的なネーミングのお店、腸詰屋さんから。

ブラートヴルストというソーセージを挟んだパンと、クラフトビール、まあ合わないわけないですよね。

軽井沢は交通の便が悪く、次のバスまで30分ほど待たなくちゃいけなかったので、バス停のベンチでこちらをむしゃむしゃ食べました。笑

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さて、1日目はよく歩きよく食べました。

お宿は中軽井沢のくつかけステイです。

古民家リノベの大変素敵なお宿でした。

 

晩ご飯は近くの居酒屋、「奥の細道はる」へ。

ママさんが作る逸品料理がもう絶品!

蓮根の海老挟み揚げとか、ポテサラ、肉豆腐、いぶりがっこクリームチーズ、そして熱燗。

ちょうど親くらいの歳のおばちゃん3人組が女子会をしていて、そこに混ぜていただきながら楽しく呑み食べ。

地元の方の温かさを感じられるのも旅の醍醐味ですね。

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さて、2日目も気合い入れて行動します。

中軽井沢散策です。

宿から歩いて20分、星野温泉トンボの湯。

星野リゾートは一泊60,000円くらいするラグジュアリーリゾートですが、温泉だけは(まだしも)普通の値段で楽しめます(とはいえ高いけどね、1,300円もするんだもの)

平日の朝からゆったり中湯、露天風呂、サウナと楽しんでぽかぽか。肌もすべすべです。

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ここからは星野リゾートの一帯とも言えるかも。

まずは軽井沢高原教会。三角屋根と緑が映えます。夏はキャンドルナイトできれかったんだろうなぁ。

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すぐ近く、内村鑑三の石の教会。

本当に運良く、挙式の合間に内部見学できました。内部の写真が撮れなくて本当に残念だけど、5つの自然要素、石、緑、木、水、光が合わさって、自然の中に共生する建築物というのがよくわかりました。外見は玉蟲みたいでちょっとグロテスクなんですが、内部は本当に素敵です。石のアーチ、水のせせらぎ、陽の光、苔の輝き、正面のガラス窓からは、紅葉の落葉が目にも楽しい。

挙式するならここがいいな…って本気で思った場所です。ま、挙式欲あまりないのですが。

それくらい神秘的で素敵でした。
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ハルニレテラスで、軽井沢イチ?有名なんじゃないかと思われるカフェ&ベーカリー沢村へ。どれも高すぎだな…と思いつつ、その中でも250円以下だったクロワッサンとミニバゲットを購入。こんなに客単価の安い顧客は他にいないのでは?と自分で苦笑。

美味しいけれど、コスパが悪すぎます。これは、都内で美味しくてコスパも良いパンに出逢いすぎて私の舌が肥えているのかも、、
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さて、中軽井沢から南軽井沢へ移動です。

電車は30分に一本、バスは1日6便。特別都会育ちとは思いませんが、それでも私に取ったら卒倒しそうです。

 

1番頼りになるのは己の足。ということで、徒歩で向かいます。

別荘に遊びに来るセレブ達が御用達の、長野・群馬にしかないツルヤ。

中はスーパーですが、ご当地の品が多くてとにかく楽しい!信州産のドライフルーツ、ジャム、ふりかけ、その品揃えはそれぞれ20種類ほど。あと丸山珈琲の豆の品揃えとか、名産の七味類、信州桃や葡萄の濃縮ジュース、おやきなどなど、1日入り浸れそうです。お土産類はここで全て事足りました。
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最後は千住博美術館。

ウォーターフォールの絵画の単純さと斬新さに吸い込まれるように見入りました。館内が少しずつ傾斜していて、館内全体でウォーターフォールを演出していたり、朝と夜のウォーターフォールを楽しめたり。なんだか心が潔くなるような、すっきり感を感じました。
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色々巡り、これにて旅はおしまいです。

たくさんの景色を見て、空気を感じて、人と触れ合って、あぁ、世界は結構素敵だし、私はとても恵まれているな、と改めて感じたのでした。

30代に突入しても、変わらず謙虚な気持ちで地に足をつけて過ごしていくことを心に刻んで、今回の旅を結びたいと思います。