気ままに呟き帳

アラサーOLがゆるーく綴ります

図太く生きる人、自分に足りないもの

今は別の部署に異動したのですが、私、数年前までは営業を担当していました。

 

職種柄、未だに男性社会なもので、女性営業は珍しく、同期ももうだいぶ辞めてしまってちらほらしか残っていない。

 

営業部署に所属していた頃を思い返すと、軒並みいい思い出がないなぁ〜、なんて。

まず大前提として、私が超ド級に営業不向きで成績悪しだったというのがありますが、それにしても、営業担当地区の中でも馴染めなかったし、そもそも同期とも全く仲良くなれなかった。(一部先輩にはたいそう可愛がってもらったしその恩は忘れないけれど)

 

何が馴染めなかったかというと、私が所属した担当地区の先輩や同期たちは、人と距離を詰めること=コミュニケーション力が高い、と捉えていたことにあります。また、雄弁詭弁=コミュ力とも。

 

私はそうは思わない。相手が距離を詰めることを求めていないならば、適切な距離感を保つことができる人、それこそがコミュニケーション力が高い人だと思うのです。

流れるような営業トークができなくても、素朴な言葉で適切な距離感を取れる人こそがコミュ力オバケだと、そう思っています。

 

 

同期の女の子に、私がどうしても仲良くなれない子がいました。明るくて頑張り屋で、女子力が高くて優しくて、字も綺麗でお嬢様でお菓子作りもうまくて顔も可愛いしスタイルも良くて自分に自信がある。でも、圧倒的な「人と距離を詰めること=コミュニケーション力が高い」の圧を感じる子で、どうしても私は親友とは思えなかったんです。いい子なんだけど。

でも、縁があって、その同期の子と私は新卒から約5年、同じ地区で働くことになって、お互い女性同士比べられることも多くて、良くも悪くも戦友で。

 

私が先に部署異動して、少しして彼女も部署異動して、私から彼女にコンタクトを取ることはなかったけれど、たまに向こうから連絡をくれることがあって、ほどよく距離も離れたし、私も営業を離れて上京して色々変わった部分もあるし、今なら当時よりもっと仲良くなれたかもなぁ…なんて思ったりして。

 

 

 

 

そうしたら先日、突然LINEが来た。

突然連絡が来ただけでもびっくりなのに、内容を見ておったまげた。

「久しぶり!元気?ところで、〇〇先輩のこと覚えてる?産休明けで、また営業に復帰したんだって!でも、なかなか地区の数字が振るわなくて困っているみたいだから、●●ちゃん(私の名前)、もしよかったら〇〇先輩から購入してあげてくれない?本当は私も〇〇先輩を手伝ってあげたいんだけど、実は今、社内恋愛していて、付き合っている彼氏が営業していてそっちから買わないといけないから、〇〇先輩の分は手伝えないんだよね。だから●●ちゃん、お願いできない?」と。

(※私は、ある商材を売る営業に携わっていました)

 

それを見た私、絶句です。

まず、そこまで仲良くない(と少なくとも私はと思ってた)相手との相当久しぶりのLINEで、よくいきなり営業かけれたな!とツッコミを入れたい。「久しぶり!ところで」と鋭く切り込むメンタルに脱帽する。受け手の気持ちとか普通考えないものか?

 

そこにもってきて、私と〇〇先輩がそこまで懇意でもないのに(確かに世話になったけど、それより100倍くらい世話になった先輩が別で居るし)、「買ってあげてくれない?」と頼んでくるのもよくわからない。〇〇先輩が私に直接「助けてくれない?」と言ってくるなら100歩譲って理解できるとして、私の同期が間を取り持つ意味がわからん(まずもって同期と〇〇先輩もそこまでの仲ではないはず)

 

一言でまとめると、「信じられんくらい図々しい」に尽きる。

これだから私はこの子と反りが合わんかったのだなぁ、と再認識した次第でした。

 

怒りのままに「ごめんけど需要ないから協力できないや。力になれずごめんね」と断ると、少しして「だよね、ごめんね」と。

本当に神経図太いやつだなぁとその日はカッカしていました。

 

 

でも、翌日改めて考えると、彼女の考えは至って普通なのかもしれん、とも思えてきました。

〇〇先輩の営業を助けて欲しいと同期が間を取り持って頼んでくるのは、いつまで経っても意味不明ですが、それはさておき、「この子はきっと買ってくれないだろうなぁ…図々しいお願いかなぁ…」と思っても、とりあえず聞いてみるだけ聞いてみる、ダメ元、種を蒔かにゃ芽は出ない、買わぬ宝くじは当たらん、そういう気持ちで向こうだって聞いてきてるはずです。

同期の彼女と私は反りは合わないけど、彼女は決して非常識な人間ではないわけで。

 

というか、そういう「図々しいのはわかっているけど、背に腹は変えられぬ、ダメ元で聞いてしまえ!」が私にはなかなかできなくて(だって申し訳ないし非常識な感じがして)、だから私は営業成績も悪かった。営業職において異色だったのはむしろ私の方だったんだよなぁ、などと色々考えてしまいました。

営業をしていたころは、自分がHSPなのではないかとずいぶん気を揉んで本を読み漁ったりもしました。当てはまっているのかどうかよくわからないままだけど。

 

冒頭で書いた通り、人と距離を詰めること=コミュニケーション力が高い、とか雄弁詭弁=コミュ力というのは絶対違うと思うし、未だにその風潮が抜けない弊社の営業カラーは嫌いだなぁと思います。が、私にも欠けている部分、認知の歪みはあって、そういうところを直さなくちゃなぁと、今回同期のLINEをきっかけに、そんなことを考えたのでした。これを機に、マインドセットについて勉強しようかな。

 

ちなみに、HSP気質で営業職がしんどいなぁ、と思っている方がいればお伝えしたい。

営業職を離れると心身ともにとても健康になります!

まず生活が落ち着く(睡眠と食生活が整う)→低体温が治る→むくみが取れる&肌荒れが落ち着く(驚くことに、私は奥二重が完全な二重になった)→見た目が変わると自信がつく→性格が明るくなる→人が集まるようになるという好循環。

 

合う合わないはあるので、自分を責めるとか自分を変えるより、適職を見つけることが大事だなと。そういう意味では部署異動させてくれた職場には本当に感謝しています。

 

年末に差し掛かり、色々振り返ってしまいますね。

お読みいただきありがとうございました。